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  ユーラシアを歩く会   紹介   2009/06/30
活動紹介  作成;2009年06月30日
<2009.06 現況>
 私たちは、ロンドンから東京まで、約2万キロのルートを設定し、実際に歩いてそのトレースを伸ばしてきました。1996年9月の「ロンドン〜ドーバー区間」でキックオフ、東に向かい、1999年にはイスタンブールまでトレースがつながりました。
 そして、トヨタ/トーメンさんのサポートを得て2000年秋にグルジアを、2002年春にはアゼルバイジャンを歩きました。Sept.11のテロのときは、一時活動を中断しましたが、その後再開し、2002年にカザフスタンを、2003年にはウズベキスタンを歩きました。特にウズベキスタンのブハラの遺跡には大変魅了されました。2004年には2回にわけ砂漠の国・トルクメニスタンを歩きました。
  これまで歩いてきた歩いた体験を生かし、2005年には中国へ入り、新疆ウイグル自治区を歩きながらシルクロードの名にふさわしい、トルファンや敦煌の仏教遺跡の観光もしました。2007年秋にはとうとう西安に到着しました。また、2008年春にはヨーロッパとトルコの未歩行区間の歩行を完了し、秋には中国東方約3000kmの旅のスタートとして中国東部歩行1を歩き、2009年春に中国東部歩行2を歩きました。2009年秋には中国の歩行を完了する予定です
これまでの活動内容は、ホームページで公開するとともに、写真展や講演会をとおして、皆様へお知らせいたしております。詳しくはこのホームページの他の記事をご覧ください。


<はじめた背景>
 ワンゲル40周年の会のときに、藤田(1期)から「時間的なゆとりができてきた今、学生時代の仲間とまたロマンを追ってみたい」との提唱で始まりました。自分の足で歩いて新しい旅を模索する、未知の国の人と知り合いになる、老後の新しい目標としたい………そして、その軌跡がシルクロードをへて朝鮮半島から九州、そして東京までつながれば楽しいだろうと思っています。

<会の概要>
  東京都立大学ワンダーフォーゲル部OB会は、2005年で創部から60年を迎え、約430人の会員がいます。この中に、行動と支援するメンバー約60人が集まり、「ユーラシアを歩く会」をつくっています。
 この「ユーラシアを歩く会」の主力は、時間の余裕があり気持ちだけは若い60才台が中心です。藤田初代会長(1期)の後を、石塚前会長(5期)、荒井前副会長が引き継ぎ、現在は戒能会長(12期)、石原副会長(10期)へと世代交代しています。会長のしたに幹事会、事務局を置いて会を運営しています。

<ルート設定と歩行方法>
  地図上で100〜130kmの区間を設定し、ヨーロッパが33区間、トルコ〜アゼルバイジャンが25区間、中央アジアは25区間となっています。中国西部を終了し、東部を歩いている今、これからどのルートを歩くかは大きな楽しみの一つです。韓国から日本のどこへ上陸するか、日本をどう歩くか、これから検討していきます。
 ヨーロッパ地域では1〜2人の歩行でも行ってきましたが、コーカサスから中央アジアでは車をチャーターしグループで行動する方法に切替えました。安全上と宿泊地が少ないことからです。
 歩く先々では、ホテルや駅・途中であった人などにサインをもらい、立ち寄った証明としています。また、歩いた区間ごとに活動報告書を作成しています。
 歩いた記録は、OB会のホームページに掲載するとともに、会報「アルバトロス」に載せると共に、報告会を開いています。報告会の後半は飲み会と山の歌で盛り上がり、これが楽しみの会員もいます。


<活動で学んだこと>
 私たちはヨーロッパを歩くことで、長い距離を歩きつづけるノウハウの蓄積をすることができました。この間では足のまめや筋肉痛に悩まされましたが、宿・食事・安全の確保は比較的容易で大きな問題はありませんでした。
 しかし、イスタンブールでは急病人が出て、現地のエージェントや日本領事館に大変お世話になりました。日常の健康管理と、「年」を考えた活動、旅行保険の重要さを認識しました。
 グルジアでは紛争地域に近いこと・宿が少ないことなどから、試験的にトヨタ・トーメンさんに車とスタッフのサポートをお願いしました。その結果複数メンバーで歩く、携帯電話を持つ、車で宿まで送り迎えしてもらう、歩いているところを車で確認するなど必要なことが分かりました。

  また、この活動の中で、各自の持つノウハウがいろいろなところで活かされてきました。 英語の得意な人は、現地の旅行社と直接旅行計画をつめました。 写真マニアは写真展を企画し、写真集まで発行するに至りました。 IT技術の得意な男はHPの作成に、広い人脈を持つ男は情報の収集から旅行の支援までしてもらえる環境をつくりました。
また、行く前に歴史を勉強したり、地理を調べたりする楽しみを味わっている仲間もいます。

そして、集まれば酒を飲み、山の歌を歌い、旅を楽しんでいます。